製品・サービス火災から守るために防災について学ぶ

予作動式スプリンクラー設備

予作動式スプリンクラー設備は、おもに通信機器室や電算室など、スプリンクラーヘッドの破損などによる水損を特に避けたい対象物に用いられるスプリンクラー設備です。湿式スプリンクラー設備と同様、天井高さが10m以下(物販用途等は6m以下)の部分に設けることができます。
この設備では、スプリンクラーヘッドと別に、防護する対象部に熱、煙あるいは炎を検出する火災感知器を設けます。予作動式流水検知装置から末端のスプリンクラーヘッドまでの配管内は常時低圧の空気などにより加圧されています。スプリンクラーヘッドは、ペンダント型(下向き)、アップライト型(上向き)などが用いられます。火災時、火災感知器が作動するとその信号により予作動式流水検知装置が開き、弁二次側ヘ通水されます。引き続き、火災の熱によりスプリンクラーヘッドが作動すると、ヘッドより放水されます。非火災時、スプリンクラーヘッドが誤作動しても予作動式流水検知装置は開きませんので、水損を防止できます。

  • 閉鎖型スプリンクラーヘッドを用いるスプリンクラー設備