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証券コード:6744 株価情報

社長メッセージ

期待の先をカタチに

代表取締役社長 岡村武士

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

能美防災は、永年にわたり、「防災事業のパイオニアとしての使命に徹し、社会の安全に貢献する」ことを社是とし、研究開発から設計、製造、販売、施工、メンテナンスまでの一貫体制のもと、災害から生命・財産を守るための最新・最適な防災システムを提供することに努めてまいりました。
そして常にリーディングカンパニーとして、国宝・重要文化財、超高層ビル、トンネル、プラント・工場、住宅、社会福祉施設など、私たちの暮らしに欠かすことのできない各種施設の安全の実現に取り組んでまいりました。

能美防災の防災事業は、さまざまな災害のなかでも特に火災の分野に焦点を定め、自動火災報知設備と消火設備を軸に製品を展開してまいりましたが、刻々と変化する社会において防災の形も常に進化を求められております。
少子高齢化、ライフスタイルの変化、建物・インフラの老朽化、都市や建物の進化など社会の発展とともに火災の対象・現象も変化し、防災に対する新たな課題が顕在化しております。
こうしたなか、能美防災は1世紀にわたり培ってきた技術力と豊富な実績のもと、グループの総合力で新たな課題の解決に臨んでおります。
さらに、防災に関する技術・ノウハウを活用しながら、新しい事業分野へも意欲的にチャレンジしております。

能美防災グループ は、「期待の先」にある安全を「カタチ」にし、誰もが笑顔で暮らせる社会の実現に向けて取り組んでまいります。

2024年3月期の業績と今後の見通しについて

2024年3月期の連結業績につきましては、原材料価格の上昇の影響などがあったものの、部品の供給制約が概ね解消されたなかで積極的な営業活動に努めた結果、受注高は123,492百万円(前年同期比8.2%増)、売上高は118,506百万円(前年同期比12.3%増)となりました。
利益につきましては、堅調な受注環境のなかで売上高が増加したことに加え、計画的に価格改定に取り組んだことなどから、営業利益は11,662百万円(前年同期比31.3%増)、経常利益は12,242百万円(前年同期比30.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は8,574百万円(前年同期比22.1%増)となりました。

今後の経済見通しとしましては、景気回復の動きは継続する一方で、地政学的リスクの高まりに伴う原材料・エネルギー価格の上昇や、海外景気の下振れ懸念などにより、不透明な状況が続くものと見込まれます。
当防災業界におきましても、需要は堅調に推移することが期待されますが、原材料等のコスト上昇や、2024年4月から建設業にも適用される時間外労働の上限規制の影響などが懸念される状況となっております。

このような状況のなか、当社グループは2028年度のありたい姿と、その実現に向けた施策を「中長期ビジョン2028 ~期待の先をカタチに~」として策定しております。この3年目にあたる2025年3月期におきましては、引き続き価格改定や業務効率化に取り組むとともに、中長期ビジョンとして策定した各種施策を推進し、より高い付加価値を創造できる企業への変革に挑戦することで収益性の向上を図ってまいります。

今後とも何とぞ格別のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 岡村武士 署名