製品・サービス住宅用火災警報器

定期点検・確認の仕方

外観を点検する(推奨点検頻度:12ヶ月に1回以上)

煙感知部や熱感知部にホコリなど異物が付着していないか確認してください。

  • ホコリやクモの巣などの異物が感知部および周辺に付着している場合は、掃除機で吸い取ってください。
    そのままの状態で使用すると火災の感知が遅くなったり、感知できない場合があるほか、誤作動の原因にもなります。

機能を点検する

機能点検には、2つのテストがあります。

  1. 単独テスト

    (単独でテストして警報器の機能を確認する)

  2. 連動テスト

    (登録しているすべてを連動させて連動機能を確認する)

1.単独テストをする(推奨点検頻度:1ヶ月に1回、または、3日間以上留守にされたとき)

短押しする(1秒未満)

すべての警報器を以下の要領でテストしてください。
テスト結果が正常以外の場合は対処法にしたがって対処してください。

  • 「警報停止/テスト」ボタンを短押しする[1秒未満]
    (引きひもがある場合は、引きひもで操作できます。)
  • 操作音が「ピピ」と鳴り、表示灯[緑]が点灯してテストを開始します。

テストしたとき

結果 警報音(音声) 表示灯 対処No.
正常 ○番 正常です ピーヒューヒュー 火事です 火事です [赤] 連続点滅 -
電池切れ ○番 ピポッ 電池切れです [赤] 1回点滅
(ピポッに同期)
1
機器異常 ○番 ピッピッピッ 異常です [赤] 3回点滅
(ピッピッピッに同期)
2
未登録

親 器

上記の「○番」部分を「00(ゼロゼロ)」と鳴動
上記いずれか 3

子 器

上記の「○番」部分を「99(キュウキュウ)」と鳴動
4
電波異常

親 器

0(ゼロ)番 ピッピッ 電波異常です △番・・・
[赤] 2回点滅
(ピッピッに同期)
5

子 器

△番 ピッピッ 電波異常です 0(ゼロ)番
[赤・橙・緑のいずれか]2回点滅
(ピッピッ同期)
6
通信処理中など ピピピピ 消灯 7
故障など 無音 無灯 8

正常

警報音(音声)
○番 正常です ピーヒューヒュー 火事です 火事です
表示灯
[赤] 連続点滅

電池切れ

対処No.1
警報音(音声)
○番 ピポッ 電池切れです
表示灯
[赤] 1回点滅(ピポッに同期)

機器異常

対処No.2
警報音(音声)
○番 ピッピッピッ 異常です
表示灯
[赤] 3回点滅(ピッピッピッに同期)

未登録

対処No.3
警報音(音声)

親 器

上記の「○番」部分を「00(ゼロゼロ)」と鳴動
表示灯
上記いずれか

未登録

対処No.4
警報音(音声)

子 器

上記の「○番」部分を「99(キュウキュウ)」と鳴動
表示灯
上記いずれか

電波異常

対処No.5
警報音(音声)

親 器

0(ゼロ)番 ピッピッ 電波異常です △番・・・
表示灯
[赤] 2回点滅(ピッピッに同期)

電波異常

対処No.6
警報音(音声)

子 器

△番 ピッピッ 電波異常です 0(ゼロ)番
表示灯
[赤・橙・緑のいずれか]2回点滅 (ピッピッ同期)

通信処理中など

対処No.7
警報音(音声)
ピピピピ
表示灯
消灯

故障など

対処No.8
警報音(音声)
無音
表示灯
無灯
  • 「○番」には、テストした警報器の登録番号(親器は0(ゼロ)、子器は1(イチ)~ 15(ジュウゴ)が鳴動します。
  • 「 △番」には、電波異常中の子器の登録番号1(イチ)~ 15(ジュウゴ)が鳴動します。
  • 子器の場合、「正常」および「電波異常」は、鳴動するまでに約4 ~ 20秒かかります。
    また「○番」および「△番」のあとに、約20秒間の無音状態が継続します。

注意事項

  • 警報器は10年で交換

    10年を超えて使用すると、汚れなどの影響により火災の感知が遅れる場合があります。
    設置10年経過後は、すみやかに新しい警報器と交換することを推奨します。

  • 単独テストにおける結果報知の優先順位

    複数の条件に該当している場合は、優先順位の高い点検結果を報知します。

    • (優先順位順)
      • 機器異常
      • 電池切れ
      • 通信処理中など
      • 電波異常
      • 正常

対処方法

単独テストを行い、テスト結果が正常以外の場合は、結果の対処№より下表を参照のうえ、適切に対処してください。

対処No.1

電池電圧が低下して電池の寿命が近づいています。

販売店にご相談のうえ、すみやかに新しい警報器または電池と交換してください。

対処No.2

機器異常により火災を感知できません。

すみやかに新しい警報器に交換してください。

対処No.3

子器が未登録の親器です。

子器を登録してください。

  • 登録方法は取扱説明書「2 登録・消去」を参照ください。

対処No.4

親器に未登録の子器です。

親器に登録してください。

  • 登録方法は取扱説明書「2 登録・消去」を参照ください。

対処No.5

子器との通信ができていません。

該当する子器を単独テストしてください。

  • 結果が正常の場合、そのまま使用してください。

  • 結果が電波異常の場合、対処No. 6 に従ってください。

対処No.6

親器との通信ができないか、弱電波です。

表示灯の色を確認して適切に対処してください。

電波が届かないか、受信できません。
  • 以下を確認します。
    • 親器が監視状態であること
    • 無線チャンネル設定が正しいこと
  • 周りの家電品やOA機器を移動させます。
  • 再度単独テストをします。改善しない場合は、すべての無線チャンネル設定を変更してください。
周りに連動に支障をきたす電波が存在しています。
  • しばらくしてから再度単独テストをします。
    頻繁に起きる場合は、すべての無線チャンネル設定を変更してください。
電波が弱く連動しにくい状態です。
  • 該当の警報器を取りはずします。
  • 警報器を電波の届きやすい位置に移動させ、取り付けます。
  • 再度単独テストをします。
  • 無線チャンネルの設定は取扱説明書「2.1 基本的な登録・削除」の「②無線チャンネルの確認・変更」を参照してください。
  • 取付方法は取扱説明書「3.2 警報器の設置」を参照してください。
対処No.7

単独テストが正常にできませんでした。

しばらくしてから再度単独テストをしてください。

対処No.8

電池がはずれているか、故障している可能性があります。

電池コネクタがはずれていたり、ゆるんでいる場合はコネクタをしっかり挿入してください。コネクタ部に問題がない場合は、販売店または「お客様ご相談窓口」にご相談のうえ、すみやかに新しい警報器に交換してください。

2.連動テストをする(推奨点検頻度:12ヶ月に1回)

短押しする(1秒未満)

連動登録しているうちのいずれか1台を以下の要領で操作しテストしてください。

  • 「警報停止/テスト」ボタンを短押しする[1秒未満]
    (引きひもがある場合は、引きひもで操作できます。)
  • 操作音が「ピピ」、「ピ」と鳴り、下記の動作をします。

正常時

操作元の表示灯[緑]が点灯し、約4~20秒後※に連動登録したすべての警報器が火災警報を鳴動します。

  • 周囲の環境によっては延びる場合があります。
警報音(音声) 表示灯
操作元 ピー、ヒューヒュー、火事です 火事です(3回繰り返し) [赤] 連続点滅
連動先 ピー、ヒューヒュー、○○※、 火事です(3回繰り返し) [橙] 連続点滅
  • 操作元警報器の登録番号(0番~15番)を鳴動します。
  • 電池切れ警報および機器異常警報時でも火災警報を鳴動して連動確認ができます。
  • 電波異常警報を発している機器でも他の機器と連動する場合があります。

操作元警報器または子器が未登録の場合

警報音(音声) 表示灯
操作元 未登録の親器:00(ゼロゼロ)、ピピピピ 消灯
未登録の子器:99(キュウキュウ)、ピピピピ
連動先 無音(無反応) 無灯(無反応)
  • 操作元が未登録機器である場合は、連動テストができません。

通信処理中などの場合

警報音(音声) 表示灯
操作元 ピピピピ 消灯
連動先 無音(無反応) 無灯(無反応)
  • テストが正常にできませんでした。しばらくしてから再度連動テストをしてください。

注意事項

  • 連動テストはすべての警報器が火災警報を鳴動します。

    連動テストをするときは、周囲の迷惑にならないよう夜間を避けてください。

  • 連動テストは連動機能のみを確認しています。

    連動テストは連動確認をすることはできますが、機器の状態(電池切れ・機器異常)などを確認することはできませんので、必ず定期的に単独テストを行ってください。
    いざというとき火災を感知できないおそれがあります。