製品・サービス消火設備

NSシステム(充水予作動式)

ニュー・プリンクラー・システムは、火災実験の中から生まれた新しいプリンクラー・システム。速動型ヘッドを使用した火災実験をくり返しおこない、消火に必要な放水量データから、同時放水個数、防護面積、放水量が決められた「水を有効に使用するきわめて合理的なスプリンクラー・システム」です。

ニュー・プリンクラー・システムは、火災実験の中から生まれた新しいプリンクラー・システム。速動型ヘッドを使用した火災実験をくり返しおこない、消火に必要な放水量データから、同時放水個数、防護面積、放水量が決められた「水を有効に使用するきわめて合理的なスプリンクラー・システム」です。

本システムは、日本消防検定協会の特定機器評価を取得しております。
種別「特定消防機器等」 型式番号「特評第123号」

従来のスプリンクラー・システムとの比較

ヘッド

日本消防検定協会特例検定合格品

火災検知・放水開始が早い

NSヘッド〔速動型〕の火災検知感度は、従来のヘッドに比べ飛躍的に向上し、すばやく作動します。

ヘッドの感知性能を数値化したRTI(数値が小さいほど速い)で比較すると…

  • NSヘッド:32 法令:60〔高感度型〕(当社実測比)

防護面積が大きい(有効散水半径が大きい)

  • NSヘッド(特例検定基準):3.25R(21㎡/個)と2.8R(16㎡/個)
  • 法令:2.6R以上(13.5㎡/個)〔高感度型〕

同時放水ヘッド個数が少ない

火災の初期段階で消火するため、同時放水ヘッド個数が少なくできます。

  • NSシステム(特定機器評価):6、10個
  • 法令:8、12、18個〔高感度型〕

アラームバルブ(流水検知装置)

日本消防検定協会特例検定合格品

消火に最適な放水圧に調整

NSバルブユニット〔調圧型充水予作動式バルブ〕は従来の予作動式バルブと異なり、監視時およびヘッド作動時において常時二次側を消火に最適な低加圧水に調整・維持します。

  • NS型:0.1~0.4MPa 法令型:0.1~1MPa

水損が少ない

火災信号によりNSバルブユニット内の起動弁が起動するため、事故などによるヘッド破損時でも水損を最小に防ぎます。

コンパクトな設備

コンパクトな配管・水槽・消火ポンプ

NSヘッドの使用により

  • NSシステム配管:100A以下
  • 法令設備:150A以下
  • NSシステムポンプ揚水量:540~900L/min
  • 法令設備:720~1620L/min
  • NSシステム水槽:9.6~16m³
  • 法令設備:12.8~28.8m³

とコンパクトなシステムを実現します。

常時監視による信頼性の高い設備

消火システム制御盤と火災受信機を組合せたデスクタイプ例

消火システム制御盤

NS制御監視システム

NS制御監視システムは、消火システム制御盤・中継器から成るR型伝送システムと、監視・点検・制御の各ソフトウェアにより構成されています。また、火災受信機と接続されるため、自動火災報知設備と一体となって機能します。

高信頼性の機能(メンテナンスの省力化)

消火システム制御盤は、遠隔テスト機能をもち、NSバルブユニットを遠隔で動作試験できます。NSバルブユニット一次側制御弁、ポンプ起動装置、消火水槽水位、その他バルブの定位チェックなど設備の状態を常時監視できます。(オプション)

NSシステム(充水予作動式)構成図

定期交換部品とオーバーホールについて

NSシステム(充水予作動式)を構成する機器・部品には長寿命のものを使用していますが、長期間使用すると、機器・部品の劣化や機器内部の異物付着・堆積により、作動不良となるおそれがあります。
設備を正常な状態でご使用いただくために、定期的な部品交換やオーバーホールをお薦めいたします。

消火システム制御盤の部品供給終了について

当社では、生産中止した機種の補修用部品を確保して緊急時の対応に備えるよう努めておりますが、長期間経過すると部品メーカーによる電子部品の生産中止などにより、部品の用意ができなくなります。
消火システム制御盤のうち、下記の型式のものは補修用部品の供給ができません。
老朽化などによる故障発生に備え、計画的な更新をご検討お願いいたします。

消火システム制御盤(NSシステム、閉鎖型噴霧消火システム)

型名 生産中止年(西暦) 補修用部品 保有期限
FCR085※ 2006 終了済み
※特殊仕様を除きます。