製品・サービストンネル防災システム
給水栓・送水口
給水栓はトンネルで発生した火災を消防隊が消火する際、火災現場近くで水の供給を可能とするために設ける接続口で、屋外給水栓、消火栓内給水栓、トンネル内単独給水栓の3タイプがあります。
送水口はトンネルで発生した火災を消防隊が消火する際、火災現場近くで水の供給を可能とするために設ける接続口です。
給水栓・送水口の仕様
項目 | 性能値 | 備考 |
---|---|---|
標準流量(1口当たり) | 400L/min以上 | |
標準放水圧力 | 0.29MPa以上 | 3.0kgf/㎠ |
ホース接続口 | 65A |
給水栓・送水口の種類
給水栓・送水口は、設置場所などにより、以下の3タイプに分類されます。
(a) 屋外給水栓
トンネル内の火災に対し消防隊が給水栓にホースを接続してトンネル内に進入するために坑口近辺に設ける給水口です。消火設備のあるトンネルでは必ず設けるものですが、消防隊がトンネル内に水を送水できるように送水口も設置するため、通常は送水口と一体型にして「屋外給水栓・送水口」という名称で設けることが多いです。屋外給水栓・送水口は美観上の点から配管、弁類を隠すためにステンレス製の格納箱を設けますが、坑口付近に平地が無く、橋台・橋梁部に設置する場合には格納箱を設けない場合もあります。
(b) 消火栓内給水栓
トンネル内中央部など内部に進んだ場所での火災に対して消防隊が坑口給水栓からホースを何本も接続しながら進むことは非効率であるため、予めトンネル内に一定の間隔で設置する給水栓です。ただし給水栓と消火栓をそれぞれ別に設けると効率が悪いため、消火栓内に組み込んだ給水栓としています。
(c)トンネル内単独給水栓
目的は前項の消火栓内給水栓と同じですが、本来給水栓を設置しなければならない場所に消火栓を設けられない場合、給水栓のみを単独で設けるケースがあり、このときの給水栓を「トンネル内単独給水栓」と呼びます。
給水栓・送水口の型式・構造
給水栓・送水口の型式は主に「接続口の数」による分類(双口型・単口型)と「埋込型と自立型」があります。