自動火災報知設備総合カタログ
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自動火災報知設備は、定期点検、整備などで修復あるいは更新されているものもありますが、中には設置後の修復あるいは更新がされないままに使用されている設備もあります。自動火災報知設備の受信機なども、ほかの電気設備の機器と同様、時間の経過にともなう経年劣化が起こります。この機能と性能を維持するには、よりグレードの高い診断により、機器の劣化度合いを診断し、修復あるいは更新が必要です。(一社)日本火災報知機工業会では、総務省消防庁の指導のもと日本消防検定協会の受信機性能追跡調査結果報告書に基づいた、受信機の経年劣化と性能の確認の実施方法と推進体制を整え 「自動火災報知設備 受信機の劣化診断のお薦め」を促進しています。弊社では、建物及び利用者の方々の防火・安全の向上のため、設置場所の環境変化などさまざまな要因による能力低下を未然に防ぐための自動火災報知設備の性能診断をお薦めします。性能診断の対象となる受信機は、設置されてから一定期間を経過したものです。①P型受信機 − 15年経過②P型受信機(電子部品を多用している受信機) − 10年経過③R型受信機 − 10年経過下記の表は、同工業会が調査研究等に基づいて考察し、設置後の更新を必要とするおおよその期間を設定したものです。受信機(電子機器部品を多用していない機器)受信機発信機煙式感知器熱式感知器熱式感知器(半導体式)地区音響装置注) 上記の参考年数は、適切に定期点検が実施され、機器の設置環境に支障がない場合です。 (設置場所の設置環境によっては、状況により短くなる場合があります20年15年20年10年15年10年20年433自動火災報知設備の性能診断のおすすめについて性能診断実施の主旨性能診断の対象受信機(一社)日本火災報知機工業会がお薦めする更新期間(主要機器について)性能診断のおすすめ資  料

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