製品・サービス自動火災報知設備

自動火災報知設備

P型火災受信機

少回線タイプ:5~20回線/火災・複合火災受信機

FAPJ105Sシリーズ(5~20回線)/FCSJ105Sシリーズ(10〜20回線)

製品紹介

進化し続けるP型システムが、さらに進PⅢに進化しました。

進化した進PⅢは、受信機1台当たりのP-AT(P型自動試験機能付)感知器接続数を200個から約600個(末端が終端感知器の場合は約1,200個)へ、また、1回線に接続できるP-AT感知器を30個から60個へと大幅に増やしました。 接続個数が増加したことにより、ホテル・マンション・病院などのリニューアル時の設計・施工が容易になります。「建物の安全性を高める」「維持管理しやすい」「既存の配線を使用できリニューアルも容易」これがノーミの考える新世代のP型、進PⅢです。

受信機1台当たりP-AT感知器が約600個接続可能

  • 例は、進PⅡ(標準タイプ)20回線と進PⅢ20回線の場合です。
  • 終端感知器とは、1回線に接続されるP-AT感知器が31個以上で、末端のP-AT感知器をアドレス60に設定した感知器です。(終端抵抗不要)

1回線にP-AT感知器が60個接続可能

特長

  • 回線数が少ない受信機で対応できます。

    例では、6回線が3回線で済みます。

  • リニューアルに最適です。

    回線数を増やさないで、より安心な自動試験機能付へ。

    既存の配線を耐熱電線に換えることなく自動試験機能付へ。

[例]一般型感知器60個をP-AT感知器(進PⅢ感知器)60個にリニューアル

部屋番号表示機能を標準装備

火災時に部屋番号が表示されるため迅速な対応ができます。
ホテル・マンション・病院などに適しています。また、アドレス表示や回線番号表示も切り替え表示できます。

  • デジタル表示の部屋番号5桁は数字とA〜Gの英字により自由に組み合わせて盤面操作により設定が可能。
  • P-AT感知器はP型自動試験機能付感知器の略称です。

デザインを刷新し、「見やすさ」「わかりやすさ」「使いやすさ」を追求

見やすさ

  1. 地区灯の表示部分を大きくしました。
  2. 火災代表灯をシンボルで大きな表示にしました。
  3. 発信機灯に青色LEDを採用しました。

わかりやすさ

  1. 音響停止スイッチの名称・シンボルをわかりやすくしました。

使いやすさ

  1. 緊急時に使いやすいレイアウトにしました。

    (緊急時に配慮したスイッチ・LEDの配置)

  2. 一括遮断スイッチを設けました。
  3. 十字スイッチ採用により回線選択などの操作性を向上させました。
  4. オプションスイッチを4個設けました。
  • 異常代表や交流電源断(停電時)などのステータス信号をデータ設定し、機械警備などへ移報できます。
  • 表示機は最大4台まで接続可能です。

    表示機を接続する場合は、型名末尾に「T」付きタイプをご使用ください。

    感知器接続個数により台数制限があります。

  • 警報・操作履歴の確認が行える履歴リスト機能を設けました。
  • カラーユニバーサルデザイン機構の2012年基準に適合
    CUD認証は受信機(露出型)で認証取得し、受信機盤面が標準のままのものが認証対象です。

「進化」したP型システム 進PⅢ

この機能と使いやすさが、これからのP型のスタンダードになります。

自動試験機能をはじめ、感知器取りはずし検出機能、感知器接続数確認機能など・・・。
より大きな安心のために、数多くの新機能を装備。P型の「スタンダード」が、ここから変わります。

一般P型システム

進PⅢシステム


安全性の向上

常時監視

感知器の機能を、専用の試験器を使い、半年に1回の点検でチェックする必要があります。

専用の試験器不要。
P-AT感知器の機能を24時間365日、常時チェックしているなど安全性が大幅に向上します。

感知器取りはずし検出機能

感知器が取りはずされても検出できません。

P-AT感知器が取りはずされると、受信機が検出し警報を発します。

迅速な対応

地区窓により警戒区域を確認し、現地にて室外表示灯により、火災発生場所を確認します。

部屋番号表示により、火災発生場所を確認できるため、迅速な対応ができます。

システムを正常に維持するため一般のP型システムは、感知器の機能を半年に一回定期点検をしていますが、進PⅢシステムはP-AT感知器を24時間365日常時監視・性能チェックしているなど、安全性の大幅な向上を実現します。


最適な維持管理

半年に1回の機器点検では専用の試験器を使い感知器の加熱・加煙試験が必要です。
また、1年に1回の総合点検では煙感知器を取りはずし、専用の試験器による感度試験が必要です。さらに、高天井の点検時に足場の設置など時間と手間がかかります。

自動試験機能を装備しているため、人手に頼っていた加熱・加煙試験と煙感知器の感度試験が免除されます。

  • 自動試験機能を採用された場合でも、外観点検な ど、省略できない点検項目もあります。
  • P-AT感知器のみ。

自動試験機能付システムにリニューアルするには…

これまでは、高機能のR型システムにリニューアルするしかなく、しかも、R型システムにするには、既存の配線を耐熱電線にする必要があります。

進PⅢシステムなら、受信機と感知器を取り換えるだけでOK。既存の配線を耐熱電線にするコストが発生しません。また、工期の短縮にもなります。

  • 既存の配線状況によっては見直しが必要な場合があります。
  • P-AT感知器はP型自動試験機能付感知器の略称です。

自動試験機能を装備し効率的な管理が可能

P-AT感知器、地区音響装置の配線、予備電源接続などの状態を常時監視。異常がある場合には、受信機に異常表示されます。併せて、週間試験も自動で実施。一般のP型に比べ、建物の安全性を大幅に高めました。また、この機能を装備することにより、下記の定期点検項目、試験項目が免除されます。加熱・加煙試験などの、これまで人手に頼っていた点検や試験が不要になるため、効率的な維持管理ができます。

常時監視

  • 感知器監視
    • 出力値監視方式によるP-AT感知器の自己診断
  • 電源監視
    • 受信機電源、予備電源接続の監視
  • 電路監視
    • 受信機→感知器の断線監視、
      地区音響装置の断線・短絡の監視

週間試験

  • 自動試験
    • 感知器試験(P-AT感知器の試験)
    • 予備電源試験
  • 定期受信回路試験
    • 定期的(自動試験後)に火災受信回路を試験

上記以外、必要時には、火災試験(火災表示などの試験)をマニュアルで行うことができます。

定期点検時に免除される点検項目

  • 機器点検時(6ヶ月ごと)
    • 予備電源・非常電源
      端子電圧・切替装置・充電装置・結線接続
    • 受信機
      継電器・火災表示等・結線接続・回路導通
    • 感知器 ※3
      加熱試験・加煙試験
  • 総合点検時(1年ごと) ※3
    • 煙感知器感度試験・総合作動試験

工事完了時に免除される試験項目

  • 配 線 : 送り配線試験 ※3
  • 受信機 : 火災表示、回路導通、同時作動、予備電源、非常電源試験
  • 感知器 : 作動試験(加熱・加煙試験) ※3

自動試験機能を採用された場合でも、外観の点検など、省略できない点検項目もあります。

  • P-AT感知器のみ

盤面操作により各種設定が可能

連動マトリクスの設定、空き回線処理、回線別蓄積解除など、 すべての設定が盤面操作により行えるので、施工時はもちろ ん、施工後の変更も容易です。

盤面データ設定の作業性向上

十字スイッチ、テンキースイッチの装備やデジタル表示の活用により、盤面データ設定の作業性が向上しました。また、設定用の専用シートが不要になりました。

感知器接続数の確認が可能

P-AT感知器の回線ごとの接続数、または全回線の総数を確認できます。

音声警報機能を装備

盤面の表示や警報音に加え、音声によって火災発生や異常をお知らせする、音声警報機能を搭載。
より迅速な対処を可能にします。

リニューアル時のイニシャルコストをセーブ

自動試験機能付システムにリニューアルする場合、これまではR型システムを選択するしかなく、その導入に当たっては、感知器の配線を耐熱電線にする必要がありました。
進PⅢシステムでは、既存の配線をそのまま使用できるため、耐熱電線に取り換えるコストが発生せず、工期の短縮も可能。受信機と感知器を交換するだけで、より高機能な自動試験機能付システムにグレードアップできます。

  • 既存の配線状況によっては見直しが必要な場合があります。

履歴リスト機能を装備

火災などの警報や受信機での操作結果を記憶する「通常履歴」と自動試験の結果を記憶する「自動試験履歴」があります。

通常履歴 自動試験履歴
少回線タイプ 最大 1,000件 最大 2,000件

多彩なシステムを構築可能

システムをすべて自動試験機能対応とすることをおすすめしますが、特定のエリアだけ、特定の感知器(ポイント)だけを対象としたシステムも自在に構築可能。建物の用途や規模に応じた運用ができます。

さまざまな建物に適合

自動試験機能を装備しているため、高い安全性を求めるお客様をはじめ、プライバシー保護、衛生上の問題、危険性や作業上の問題などにより、機能点検しにくい場所に適したシステムです。

外観図と仕様