製品・サービス自動火災報知設備

自動火災報知設備

P型火災受信機

地図式タイプ :10~70回線/地図式進PⅢ

FAPJ104Sシリーズ(10回線)/FCSJ104Sシリーズ(20〜70回線)

製品紹介

自動試験機能を装備したP型システム進PⅢに、新たに地図式をラインアップ。

感知器常時監視などの自動試験機能と、火災時に部屋番号や感知器のアドレスを表示できる機能を装備した進PⅢに、見やすい地図表示で警報箇所がわかりやすい地図式進PⅢを新たにラインアップしました。
「建物の安全性を高める」「維持管理しやすい」「既存の配線を使用できリニューアルも容易」な、新世代のP型です。

回線数を70回線まで拡充

回線数は10回線ごとで10~70回線まで拡充しました(7機種)。従来の30回線(1機種)のみだった地図式進PⅡから大幅に拡充しました。

  • 10回線はFAPタイプ(火災受信機)、20~70回線はFCSタイプ(複合火災受信機)

部屋番号表示機能を標準装備

火災時に部屋番号がデジタル表示されるため迅速な対応ができます。学校や福祉施設の職員など、不慣れな方が対応する場合などに適しています。
地図表示上では警戒区域ごとのエリアを地区灯で表示し、その詳細(部屋番号)についてはデジタル表示で確認できます。

地図表示はA2、A3サイズの2タイプ

地図表示は、10〜40回線用としてA3サイズ相当と、50〜70回線用として、A2サイズ相当を設けました。これにより、回線数が多くても地図表示が見やすくなるようにしました。

見やすい地図表示

  • 警戒表示は、地図シート上の警戒区域図と地区灯で表示します。
  • 火災警戒区域色を従来の4色から12色に増やし、見やすい地図表示としました。

自動試験機能付きで、より高機能なシステムに

一般P型システム

地図式進PⅢシステム


安全性の向上

常時監視

感知器の機能を、専用の試験器を使い、半年に1回の点検でチェックする必要があります。

専用の試験器不要。
P-AT(P型自動試験機能付)感知器の機能を24時間365日、常時チェックしているなど安全性が大幅に向上します。

感知器取りはずし検出機能

感知器が取りはずされても検出できません。

P-AT感知器が取りはずされると、受信機が検出し警報を発します。

システムを正常に維持するため一般のP型システムは、感知器の機能を半年に一回定期点検をしていますが、 地図式進PⅢシステムはP-AT感知器を24時間365日常時監視・性能チェックしているなど、安全性の大幅な向上を実現します。


最適な維持管理

半年に1回の機器点検では専用の試験器を使い感知器の加熱・加煙試験が必要です。
また、1年に1回の総合点検では煙感知器を取りはずし、専用の試験器による感度試験が必要です。さらに、高天井の点検時に足場の設置など時間と手間がかかります。

自動試験機能を装備しているため、人手に頼っていた加熱・加煙試験と煙感知器の感度試験が免除されます。

  • 自動試験機能を採用された場合でも、外観点検など、省略できない点検項目もあります。
  • P-AT感知器のみ。

自動試験機能付システムにリニューアルするには…

これまでは、高機能のR型システムにリニューアルするしかなく、しかも、R型システムにするには、既存の配線を耐熱電線にする必要があります。

地図式進PⅢシステムなら、受信機と感知器を取り換えるだけでOK。既存の配線を耐熱電線にするコストが発生しません。また、工期の短縮にもなります。

  • 既存の配線状況によっては見直しが必要な場合があります。
  • P-AT感知器はP型自動試験機能付感知器の略称です。

1回線にP-AT感知器(進PⅢ感知器※1)が60個接続可能

特長

  • 回線数が少ない受信機で対応できます。

    例では、従来6回線が必要だったものが3回線で対応可能。

  • リニューアルに最適です。

    回線数を増やさないで、より安心な自動試験機能付へ。

    既存の配線を耐熱電線に換えることなく自動試験機能付へ。

[例]一般型感知器60個をP-AT感知器(進PⅢ感知器)60個にリニューアル

  • 受信機1台当たりのP-AT感知器(進PⅢ感知器)が約4,200個接続可能。

※2:終端感知器とは、1回線に接続されるP-AT感知器(進PⅢ感知器)が31個以上で、末端のP-AT感知器(進PⅢ感知器)をアドレス60に設定した感知器です。(終端抵抗不要)

  • 進PⅢ感知器とは、FDKJ119/219/319シリーズ、FDLJ113/913シリーズ、FDPJ209シリーズ、FDKJ224/324、FDCJ003の感知器です。

部屋番号表示機が接続可能(最大3台まで)

表示機が設置されている病院のナースステーションやホテルのフロント、管理室など火災時に部屋番号が表示されるため迅速な対応ができます。

表示機接続図:10回線の場合※1

  • 標準の移報接点(25点)で表示機移報が不足する場合には、P型インターフェイス盤での対応となります。
  • 伝送線RS485(4本)、電源線DC24V(2本)
  • 必要に応じて電話線などを追加

表示機接続図:20回線以上の場合

  • 伝送線RS485(4本)、電源線DC24V(2本)
  • P型インターフェイス盤では、表示機のほかに他設備への移報接点の追加などが可能です。
  • 必要に応じて電話線などを追加

P型インターフェイス盤を接続可能

P型インターフェイス盤

表示機の追加や他設備への移報接点の追加など増設が可能です。また、受信機との接続はRS485伝送のため、少配線で離れた場所に設置が可能です。

感知器接続パターン

多彩なシステムを構築可能

システムをすべて自動試験機能対応とすることをおすすめしますが、特定のエリアだけ、特定の感知器(ポイント)だけを対象としたシステムも自在に構築可能。建物の用途や規模に応じた運用ができます。

地絡検出機能を装備

システムを正常に維持するため感知器配線の絶縁を常時監視する地絡検出機能を装備しています。

復帰対応を標準で装備(FCSJのみ)

防排煙復帰対応を標準装備しました。データベース設定により、1回線から復帰制御の設定が可能です。

  • 1つの復帰付防排煙端末につき、防排煙回路2 回線(起動、復帰各1回線)使用します。

盤面操作により各種設定が可能

連動マトリクスの設定、空き回線処理、回線別蓄積解除など、すべての設定が盤面操作により行えるので、施工時はもちろん、施工後の変更も容易です。

盤面データ設定の作業性向上

十字スイッチ、テンキースイッチの装備やデジタル表示の活用により、盤面データ設定の作業性が向上しました。また、設定用の専用シートが不要になりました。DBTOOL(専用ソフト内蔵パソコン)を用いて設定することも可能です。

感知器接続数の確認が可能

P-AT感知器の回線ごとの接続数、または全回線の総数を確認できます。

音声警報機能を装備

盤面の表示や警報音に加え、音声によって火災発生や異常をお知らせする、音声警報機能を搭載。より迅速な対処を可能にします。

履歴リスト機能を装備

火災などの警報や受信機での操作結果を記憶する「 通常履歴」と自動試験の結果を記憶する「自動試験履歴」があり、それぞれ最大10,000件を記憶することができます。

外観図と仕様