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採用情報

※掲載内容は納入当時のものです。

わずか10分で本州と四国を結ぶ、1988年に開通した「瀬戸大橋」。
自動車と鉄道の併用橋として世界最大級の規模を誇り、道路37.3km、鉄道32.4km、
海峡部9.4kmになります。

瀬戸大橋で、通行中の車や列車が火災を起すと、車両だけでなく、橋にも多大な影響を及ぼします。
橋梁は全て海上にあるため橋上で火災が発生すると、火災現場を中心に道路上に自動車が停車してしまい、消防隊が火災現場に近づくことができなくなります。
また、本州あるいは四国側から消防艇が出動しても、橋梁の高さが、鉄道階で30~65m、道路階では45~80mもあり、海上から橋上へ放水することは不可能です。
そこで、過去「関門橋」「大鳴門橋」などの長大橋に防災設備の納入実績がある当社製品を納入していただきました。

一般ドライバーでも操作できる消火栓を設置

一般ドライバーでも容易に操作できるように、橋上用に設計した消火栓で、扉を開けてノズルを持ち、ポンプ起動ボタンを押して、各ポンプ場から水を加圧し、消火栓弁を開いて放水します。
消火栓の能力は放水量130ℓ/min、射程14m以上で、当社が長年の実績を誇るトンネル用消火栓と同じ能力を持ち、万一、橋上で火災が発生した場合、十分な効果を発揮します。
その消火栓や消防隊用給水栓を50mピッチに設置しています。
さらに列車火災時の消火用として、高架橋鉄道階にも消火栓を設置しています。
これらの消火栓・給水栓は、本州側の下津井ポンプ場と四国側の番の州ポンプ場から加圧送水された水を使用して消火活動を行います。

操作が容易な消火栓

冬の凍結防止のための装置

消火栓や給水栓以外にも、「給水管用加温装置」や「現場操作盤」も設置しています。
「給水管用加温装置」は、橋梁上に設置された給水管内の水が冬季に凍結するのを防止するための装置で、給水管に容易に取りつけられるヒーター内蔵の円筒形加温装置です。
「現場操作盤」は、給水管内の水温を計測する水温計盤、加温装置内ヒーターの電源を入切するヒーター盤と、ヒーターにより温められた水を管内循環させたり、放流したり、あるいは給水ラインを切り換えたりする弁の開閉を行う電動弁盤の3種類です。
これらの装置や、盤を設置したことによって、瀬戸大橋では、冬季における消防活動に支障をきたさない考慮がなされています。

各種操作盤

国家プロジェクトである瀬戸大橋に、能美防災の防災設備を納入、設置できたことは大きな喜びです。
納入、設置にあたっては、多くの企業体と打合せをする必要があり、打合せに労力と時間を使ったことが印象的でした。
橋脚になっている島に現場事務所を構えた企業体もあり、定期船(朝・昼・夕方・夜の1日4便のみの運行)にのり、1時間の打合せのために丸1日かかったこともありました。
また、橋に上り、命綱をつけて、海上100m近い仮設の足場を歩くなど、貴重な体験も数多くありました。